最期まで目一杯生きる

最期を迎える方やその方を支える方と関わりたいと思うようになってから、いろいろな講演会へ参加しています。

・三重大学主催の市民公開講座 「緩和ケアと小児がん」 
・子供のホスピスプロジェクト主催 「第2回公開セミナー」
・大津市医師会主催の市民公開講座 「最期まで目一杯生きる」
・大津市民病院 ボランティア説明会



緩和ケアという言葉を聞くと、医療に携わっていた私も「いよいよ終わり」というイメージがありました。父の場合もそう思いました。
しかし、がんと診断されたときから、ご本人とご家族の精神的・肉体的苦痛に対して、それを少しでも取り除くことが「緩和ケア」と意味されていることを知りました。
三重大学の講座では、緩和ケア病棟に入院し、疼痛コントロールをしてご自宅に戻る方もいらっしゃるそうです。


そして、受講した講座の中で一番衝撃だったのが「最期まで目一杯生きる」でした。
この講演を申し込んだのは、たまたま見かけた「在宅緩和ケア」というチラシに釘付けになったから。
自宅で父を看取れなかったことがずっと気にかかっていたので、即申し込みしました。

最期まで目一杯生きる


講師は、群馬県にある「緩和ケア診療所・いっぽ」で、在宅緩和ケア医師として活躍されている、萬田緑平氏。
実際の患者さんやご家族が迎えた見取りを、動画や画像、肉声を交えて話されました。
最期を家で生きる方が、亡くなる前日まで歩いていたり、会話をしていたり、その人らしく生きている姿を見ました。

その姿は、病院での死しか経験したことのない私には、とても衝撃でした。
それと同時に、父の病気が分かったときに知っていたら、父への関わり方も変わっていたかも知れないと思いました。
なぜかというと、治療では、本人の意思よりも家族の意思が優先されることが多いと聞いたからです。

確かに、私達家族は1分1秒でも長く生きてほしい!
治療をやめる=恐ろしい「死」
と思い、最期まで戦うことを父に押し付けていたかもしれません。

当時は戦うことしか道がないと思っていたけど、今なら本当はどこで・どんな風に生きたいのか聴けるのに。
でも、仕方がない。
聴いたこと、感じたこと、著書で読んだことをこれからにいかそう。











Posted by はじめまして at 01:00│Comments(0)
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